関東大震災とは
1923年(大正12年)9月1日11時58分、相模湾北西部を震源とするマグニチュード7.9と推定される関東大震災が発生しました。
この地震により、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、山梨県で震度6を観測したほか、北海道道南から中国・四国地方にかけての広い範囲で震度5から震度1を観測し、10万棟を超える家屋を倒壊させました。(※当時の震度階級は震度0〜震度6までの7階級でしたが、家屋の倒壊状況などから相模湾沿岸地域や房総半島南端では、現在の震度7相当の揺れであったと推定されています)
また、発生が昼食の時間と重なった事から、多くの火災が発生し被害が拡大しました。この地震によって全半潰・消失・流出・埋没の被害を受けた住家は総計37万棟にのぼり、死者・行方不明者は約10万5000人に及ぶなど、甚大な被害をもたらしました。
発生日である9月1日が「防災の日」と定められているように、近代日本における災害対策の出発点となりました。
関東大震災 | 阪神・淡路大震災 | 東日本大震災 | 熊本地震 | |
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発生年月日 | 1923年9月1日 土曜日 午前11時58分 | 1995年1月17日 火曜日 午前5時46分 | 2011年3月11日 金曜日 午後2時46分 | 2016年4月16日 土曜日 午前1時25分 |
地震規模 | マグニチュード M7.9 | マグニチュード M7.3 | モーメントマグニチュード Mw9.0 | マグニチュード M7.3 |
直接死・行方不明 | 約10万5千人 (うち焼死 約9割) | 約5,500人 (うち窒息・圧死 約7割) | 約1万8千人 (うち溺死 約9割) | 約270人 |
全壊・全焼住家 | 約29万棟 | 約11万棟 | 約12万棟 | 約8,700棟 |
ムラコシ精工 耐震金具開発の歩み

創業大正7年(1918年)からの長い経験を通じて。
私たちは、これまでに体験した大震災を通じて、開き扉の開放や引き出しの飛び出しがいかに危険であるかを目の当たりにしてきました。当社は1995年に起こった阪神・淡路大震災を機に、家具用耐震金具の開発をスタートしました。その取り組みの一環として「3次元加振試験機」を自社内に導入。地震大国・日本の老舗メーカーだからこそ、より安全な耐震金具の開発・改良に専念しています。

3次元加振試験機

「3次元加振試験機」とは、気象庁と独立行政法人防災科学技術研究所が持つ観測データをもとに、様々な大震災の地震波形を再現する装置です。
ムラコシ精工では耐震金具開発のために「3次元加振試験機」を導入し製品開発・独自試験に活かしております。
また、当社ではこの3次元加振試験機での加振実験を受託しております。
地震対策の現状
転倒防止金具など、屋内の家具で地震への対策を行っている世帯は約6割で、残り1割はそもそも家具自体が無い世帯、残り3割は何も対策を実施していないとも言われております。

ムラコシ精工の耐震ラッチとは

地震の際、家具が倒れる前の段階で役立つのが「耐震ラッチ」です。地震の発生時、感知式センサーが揺れを瞬時に感知し、収納家具や食器棚の扉や引き出しがロックされ扉の開放を防ぎます。

「感度」を極めるために
次の地震が、いつ、どこで、どれほどの規模で起こるかを、今の科学で正確に予測することはできません。
当社は創業以来、ものづくり企業として一から製品に関わっていくことを誇りとしています。だからこそ耐震金具ひとつにも、カスタムメードの「3次元加振試験機」を導入し、独自試験を繰り返し行っています。そして、はるかに想像を超えるであろう未知の地震に挑戦しています。

「精度」を高めるために

当たり前のことですが、安全に100%はありません。しかし、当社ではヒューマンエラーによる不備を限りなくゼロに近づけるために、数年前から開き扉用耐震金具の製造を完全オートメーション化しています。
これからますます需要が高まるであろう耐震金具に対し、日々徹底した品質管理を続けています。
動画
開き戸用耐震ラッチ PFR-TSA 紹介動画
3次元加振試験機 紹介動画
耐震ラッチPFR TSA 自動組立検査機紹介動画
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